2025.11.17 Mon
手島章斗 Birthday Live 2025 ― 32歳の現在地と、これから。
2025年11月13日、東京・Spotify O-West。
手島章斗が32歳の節目に届けたバースデーライブは、彼自身の現在地と未来への意志を静かに、そして確かに示すステージだった。
開演直後、ステージに登場した手島は自信に満ちた表情だった。
伸びやかでテンションの高いオープニングで一気に空気をつかむと、会場の熱が自然に引き上がっていく。
MCでは「楽しみにしてくれてた?」「32歳になりました!」と笑顔を見せながらも、どこかに覚悟も持った眼差しが印象的だ。
「今日来てくれたあなたへ、一人一人に感謝と希望をのせて歌います。」
その言葉通り、“まっすぐ伝える”という姿勢がステージ全体に流れていた。

キーボードセクションでは、手島らしいあたたかい楽曲が続く。
このパートの軸となっていたのが「ユートピア」。
続く「Buddy」では、Buddies(手島のファンの名称)への気持ちをそのまま言葉にのせた手島の素直さが表現されている一曲。
飾らない言葉とメロディに寄り添いながら歌う姿は、“人に向き合うアーティスト”としての手島章斗そのものだった。
転換を挟んだ後半は、アップテンポの曲が続き、会場の熱が一気に高まっていく。
手島のパフォーマンスは、ステージ上での自由さや楽しさがそのまま伝わるもので、
「観客を楽しませたい」という気持ちが自然と前に出ていた。
時々、ファンの表情を確かめるように視線を向けながら歌う姿も印象的だった。

31歳を振り返る ― “続ける理由”を見つめ直した時間
終盤、手島はこの一年を振り返り話し始めた。
事務所が変わり、環境に変化があったこと。
アーティストとしても役者としても「挑戦」と「迷い」が背中合わせだったこと。
「自分は何者で、何をしていくべきなのか。悩むこともあったけど…”歌”を通して人の心を動かしたい、寄り添える人でありたい気持ちは変わらない。まだ夢の途中です。
続けることは難しいけど、続けてきてよかったって心から思います。本当にみんないつもありがとう。これからも素敵な景色一緒に作りに行こうね。」
と感謝の言葉を伝えた。

“黎明”に込められた、時代との向き合い方
MC後の一曲目は、最新デジタルシングル「黎明」。
この曲で手島が伝えたい本質は、SNSやAIが当たり前になった時代でも、
「人と人が向き合うこと」を大切にしたいという姿勢だ。
便利で速いコミュニケーションが増えたからこそ、
「向き合うこと」「目を見て話すこと」を大事にしたい。
“直接届けること”“直接感じること”を選び続ける意味がある。
それはロングMCで話していた“音楽を手放さなかった理由”と、この曲が自然に重なる。
「黎明」が 32歳の手島章斗がこれから何を大事にしていくのかを象徴する一曲であることがはっきりと伝わった。

手島は、アーティストとして知った方、役者として知った方にも、
出会いの形は違っても、自分を見つけてくれたすべての人への感謝をあらためて伝えた。
活動が広がるほど、その言葉の重さが増しているように見えた。

【手島章斗(てしま・あきと)】
広島県尾道市出身。尾道市観光大使。
2013年にボーカルグループ「SOLIDEMO」としてメジャーデビューし、第56回日本レコード大賞新人賞を受賞。
グループ卒業後はソロアーティストとして活動を開始し、伸びやかな歌声と確かな表現力を武器に、ポップスからバラードまで幅広い楽曲を届けている。
俳優としても活動の幅を広げており、ドラマ「Gift」への出演をはじめ、
ミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」、「新テニスの王子様」、「レイディ・べス」など話題作に参加するなど、役者としての活動も広げている。
2025年はデジタルシングル「ユートピア」「黎明」をリリース。
アーティストとしても役者としても新しい挑戦を重ね、表現の幅を広げ続けている。
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